大岡越前守忠助と遠山左衛門尉景元は、どちらも江戸町奉行として有名な人物です。両者とも何年もの長い間に物語として描かれ続けてきたので、知らない人はいないといってもいいでしょう。
しかし、この二人の名奉行が同じ病気に苦しんでいたということは、あまり知られてはいません。その病気とは痔です。
もっとも日本人には痔で悩む人が多く、成人の約30パーセントはこれにかかっているというデータがあるのでそれほど珍しいことではないのかもしれませんが、ともかく二人とも痔であったことは確かなようです。
大岡忠助が残した日記によると、「今朝方より痔血走り候」とあります。遠山の金さんの方は痔のため馬に乗ることができなくなり、籠を使用したいと申請した書類が残っています。
